1984年5月13日
大阪フェスティバルホール
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Sirコリン・ディヴィス指揮バイエルン放送交響楽団
モーツァルト;交響曲第41番「ジュピター」
ブルックナー;交響曲第7番
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| つい最近まで、「どこのオーケストラが一番好きですか?」と問われると、いつもぼくは「バイエルン放送交響楽団です」と答えていた。このオケの特色はズバリそのふくよかな音色である。チューニングの音を聞いただけで、バイエルン放響がいかにすばらしい音色を出すかがわかります。このオケの演奏会を最初に聞いたのが、この演奏会。ホールに響きわたるチューニングの音にほれぼれしたのを、今でもよく覚えています。そして同コンビで数回来日したいずれの時も、同じチューニングの音でした。このコンビできかせたモーツァルト、ブルックナー、まさに「音楽している」という内容でした。指揮者の特性とオケとがこれほどマッチしている組み合わせは、そうないのではないでしょうか?残念ながら今バイエルン放響はマゼールとの時代になっています。CDで聴く限りは、バイエルンの良さが全く生かされていない気がします。ヨッフム、クーベリークそしてディヴィスが手塩にかけて育てたこの素晴らしいバヴァリアン・サウンドをマゼールはどう考えているのでしょうか?ところでディヴィスはこのブルックナーの7番をライブCD(ORFEO)で残していますが、その録音では2楽章と3楽章が通常の逆になって演奏しています。後年ディヴィスに直接訊いたところ、、彼は「長い2楽章のおかげで曲全体のバランスがよくない」とこたえました。加えて「ベートーヴェンの第9でも、長いアダージョは3楽章だろう」とも語っていました。しかしながら、この時の演奏会では通常の形で演奏されていました。この日の演奏会、バイエルンのふくよかな音と音楽にすべてを委ね、ディヴィスが全幅の信頼を持って演奏した希有の名演奏だったと感じました。当時も今もブルックナー指揮者としてディビスを評価する人はいませんが、少なくともこの演奏、そしてミサ3番(Philips)のCDを聴く限り、むしろマーラーなどよりブルックナーの音楽性が、ディビスの音楽とマッチしていると思いますが。 |
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